« 初辰まいりで始終発達達成 | トップページ | 研修の環境を整える »

2020.02.08

義理チョコで効果的な意思決定を考える

職場での義理チョコは禁止すべきだと思いますか?

バレンタインデー直前、
「産業組織心理学」という固いタイトルの研修で、
こんなテーマでグループ討議をしていただきました。

Choco_20200222172601 Slide

自分の意見を主張するのではなく、
6人グループを3人ずつの2チームに分けて、
片方には「禁止すべきだ」
もう片方には「禁止すべきでない」と役割を決めて、
チームごとに作戦を練って対戦する形式の演習です。

「もらったらうれしいですよね。」
「いや、お返しが・・・」

どのグループも熱を帯びて盛り上がります。
対戦しているはずなのに、笑い声もあふれます。

このお題には正解はなく、どちらが論破するかは、
実はあまり重要ではありません。
ポイントは、討議プロセスの振り返りにあります。

理由を1つしか考えていなかったチームは、
「ネタ切れして、途中で言うことがなくなった。」
「予想外の視点で反論されたら、
 すぐに思いつかなくて何も言い返せなかった。」
と悔しそうに語ります。

職場でもそういうことはありませんか?と問いかけると、
「上司と話すときもこんな感じです。
 何か1つ指摘されたら、一瞬で会話終わります。」
「あ、最初から理由をいっぱい考えておけばいいの?」

次々に気づきが生まれます。

演習で盛り上がった後は、休憩時間の雑談の中にも、
「反論!」
「理由は~」
「さっきのチョコレートの例で言うと、」と、
学んだばかりの知識や用語を冗談交じりで使って、
楽しそうに話す声があちこちから聞こえてきます。
義理チョコ対戦の続きをしている人たちもいます。
職場で上司やお客さまにどう説明すればよいかの
ヒントもいくつか見つかったようです。

「これからチョコレートを見るたびに思い出せますね」

バレンタインデーが過ぎても、
お店や広告でおいしそうなチョコレートを見るたびに、
「相手が知りたいことは?」
「理由をいくつか考えよう。」と
日々、論理的思考が磨かれていくと信じています。

« 初辰まいりで始終発達達成 | トップページ | 研修の環境を整える »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 初辰まいりで始終発達達成 | トップページ | 研修の環境を整える »

プロフィール

  • ひとのわ 福住昌子

    ひとのわは、
    ビジネスとこころの
    パートナーとして、
    人材育成、
    組織・チームづくり、
    コミュニケーションに関する
    コーチング、
    コンサルティング、
    参加型研修・講演を
    通して、
    一人ひとりが持っている
    大きな力を引き出し、
    組織やチームのビジョンも
    個人の夢や目標も
    叶えられるよう、
    全力で支援します。

    ・中小企業診断士
    ・国際コーチ連盟認定プロフェッショナルコーチ(PCC)
    ・CRRグローバル認定プロフェッショナル・システムコーチ(ORSCC)
無料ブログはココログ