画面オフ音声オフでプレゼンテーション
この2日間の研修は、
オンライン化のご要望をいただいたときから
どう運営しようか、生みの苦しみを抱えました。
なぜなら、
参加者のPC環境による不公平感がが出ないように、
画面オフ、音声オフという条件で
「伝える力を磨く」というテーマだからです。
伝えたいことが相手に伝わるかどうかは、
話す内容以上に表情や身振り手振りなどの伝え方が
大事だと力説しておきながら、
参加者のプレゼンテーションの様子を見ることなく、
大学の通信課程のスクーリング科目として、
「伝える力」の成績をつけないといけないのです。
良いパターンも悪いパターンも私が画面越しに
デモンストレーションをしてみたり、
画面の向こうで各自でミニ演習を重ねてもらったり、
常にチャット欄で感想や質問を受け付けたり、
一方通行にならないように、工夫をこらしました。
他の人のプレゼンテーションから学ぶことや
自身の話し方にフィードバックができないことは
カバーしきれませんが、
話すことへの苦手意識が少し薄くなったとか、
練習を重ねるごとに上達したことを実感できたとか、
うれしい感想をいただけて、ほっとしました。
2日間とも、最後の30分は、
チャット欄でフリートークの質疑応答タイムですが、
上司や部下とのコミュニケーション、就職試験、
夫婦や親子での話し方、認知症の方への伝え方、
癖が強い相手とのかかわり方など、
質問というより、よろず相談が途切れることなく続き、
読み上げては瞬時に答える力を試されるような、
わくわく感とスリルを味わいました。
やはり、参加者のみなさまも、
本当は直接話したい、聴いてほしいのでしょうね。
実際に相手に合わせたピンポイントのフィードバックが
できないもどかしさは残りましたが、
できることは全部やり切った感と、
姿は見えなくても確実につながりを感じられたことが
うれしかったです。
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