「不満型転職」から「不安型転職へ」
ここ数年、
・新入社員研修
・新入社員フォローアップ研修
・若手社員育成研修
・若手社員の1on1コーチング などを
担当しているいくつかの企業さまで、
いずれも
「上司や先輩に叱られたことがない」
「仕事が終わらなくても
あとはやっておくから帰っていい」
「焦らずゆっくり覚えたらいい」
という声が聞かれるようになりました。
同時に、幹部や管理職へのコーチングでは
今の時代は強く指導してはいけないが、
成長してもらいたい、
仕事の喜びを感じてほしい、などと
苦悩する声も多いです。
何が起きているのか気になっていたところ、
「ゆるい職場」という本を見つけました。
ゆるい職場 古屋星斗 著 中公新書ラクレ
2021入社の年末の調査で、ほぼ全員が
「余力がある」「職場がゆるい」「肩透かし」
「叱られたことがない」などと答えているそうです。
「不満型転職」から「不安型転職へ」
意識も高く、会社の居心地もよいと感じているのに
転職率は高まっていて
それは、職場に対する不満ではなく、
「別の会社や部署で通用しなくなる」
「このまま仕事をしていても成長できない」
などの「不安」が高まっているそうです。
言われてみれば
若手社員との1コーチングでも
配属前の不安や
配属後も成長に対する不安を語る声が目立ちます。
この本の中でも二極化は指摘されていて
成長著しい方への関わり方
行動に踏み出せない方への関わり方を
上司や先輩たちと一緒に考えていきたいと
感じました。
今年もフォローアップ研修や上長のコーチングが
佳境に入っている時期に
出会うべくして出会うことができた本でした。
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